日本陶磁器産業振興協会(JAPPI)の総会に登壇しました

こんにちは。アリベ代表の加納です。

昨日は、日本陶磁器産業振興協会(JAPPI)の総会で、講師として登壇させていただく機会に恵まれました。

私の独自解釈でお伝えすると、JAPPIとは「メーカー、商社、和洋のボーダーを越えて、陶磁器業界の発展のために、意見交換やさまざまな活動をしている団体」です。
企業間の垣根を越えているので、たとえばノリタケ顧問の加藤 幸三さんをはじめ、ニッコーやナルミという名だたる洋食器メーカーの役員の方々が会長や副会長職を務め、さらに理事には日本陶磁の主要メーカーさんの代表の方々が集結されています。

https://www.jappi.jp/outline/index.html


今回は、私が去年から今年にかけて約1年間「洋食器で見る、東西文化の歴史的往還性」をテーマとした寄稿をさせていただいたご縁で、総会で登壇させていただくという、とても貴重な機会をいただきました。

選んだテーマは、1年間のコラムでご紹介してきたストーリーの集大成ともいえる、現在のトレンド、「ジャパンディ」です。

「ジャパンディ」とは、「Japanese(日本式)」+「Scandinavian(北欧式)」の融合。

語順からもわかるように、日本的な「和らぎのデザイン」のなかに、北欧的な機能美や快適性をもつデザインが特徴です。(なぜ日本が「和らぎのデザイン」なのかは、ここでは割愛)

私達アリベが「ジャパンディ」に注目したのは、去年の秋ごろ。

最近の食器トレンドでみる「北欧風食器」というのが、21世紀以降人気のある、ポップで明るくカジュアルな北欧食器とは系統が違うと感じていたのです。

それでも、それらと同じ「北欧風食器」として、おなじ分類に含まれて紹介されています。この違和感って何なのだろうと。

そこで、インテリアなどのトレンドを見ていた時に知ったのが、「ジャパンディ」というキーワードでした。

ジャパンディの特徴としては、最近流行している「くすみカラー」。
オフホワイト・ライトベージュ・ペールグレーなどのニュートラルカラー、もしくはニュアンスカラーといわれる淡いカラーリングです。

また、少ない装飾、自然な風合い、木材などの天然素材を重視していることも特徴としていえます。

いかがでしょうか。
こういった色調や風合いのインテリア、最近よく見かけませんか?

(昨日使用した資料の一部)

インスタグラムを見ると、昨日の段階で「#Japandi」は40万件以上。関連タグを含めると60万件以上あります(画像のスクショは、去年10月。約1年で10万件ちかく投稿が増えています)

そして、こんなにも世界で浸透しつつある「ジャパンディ」というスタイルですが、日本では食器デザインにこの言葉を使われていることを、見たことがありません。

昨日の会場でも確認しましたが、参加されているうちの1/10以下の認知度でした。

(皆さんの反応を見ながら、最初は少し緊張していました)

今回の総会では、色々と刺激になる言葉を聞くことができました。特に印象的だったのは、和洋問わず、さまざまな作り手・メーカーの方々が常日頃感じておられる、「もっと自社の商品を知ってもらいたい」という思い。

さまざまなタイミングで、購入されるお客様と触れ合うときに
「こんな素敵な食器があるなんて、知らなかった」
「もっと早くこういう食器を知りたかった」

という声を度々聞かれるそうです。

私も、イベントやセミナー、コラムでいつも感じます。
「もっと食器の魅力を知ってもらいたい」
「もっと私の仕事を知ってもらいたい」

だけれど、全力で行動しているつもりでも、まだまだ足らないんですよね。
自分自身で集客するセミナーも、全力で集客しても、募集が集まらないこともあります。
それでもやっぱり、全力で行動し続けたい。
その原動力は、やっぱり食器が、人生をワクワクさせてくれるものだと確信しているから。

これからの食器は、実用品としての価値だけではなく、見た目の美しさだけでもなく、それが生み出されるまでのストーリーや、食器づくりに関わる人々のことを知る楽しみもどんどん、浸透していってほしい。

こんなにも、陶磁器産業に携わられている方々がアツい想いをもって、それぞれのスタンスで良いモノづくりをされているんだから、私ももっと知名度をあげられる活動をしていきたいなと、強く実感した一日となりました。


陶磁器業界の方々の情熱のシャワーを浴びてきましたので(台風の日にふさわしい!笑)、それぞれのメーカーさんの特色やこだわりをまずは私が知って、これからも私達なりの発信方法や企業さんとの協働で、全力行動していこうと思います!
早ければ来月、年末、そして来年がとても楽しみなことになりそうです!

最終的には(いつものように)テンション上がって喋りまくりました!
時間厳守でぴったり終了っ。で、ホッとしたわたし。笑

JAPPIの皆様、貴重な機会を本当に有難うございました!

加納亜美子

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